マイナスの条件が多い物件での集客UPには「地獄待ち作戦」が効果的です。
目次
ややこしいタイトルになってしまい申し訳ありません(爆)
今日もあなたのお店の質を向上させることを第一に考えているtakaです。
この記事の結論。
それは、ゲインロス効果という心理的アプローチと逆転の発想を使って「お客様にお店の魅力を最大限以上に感じて頂くこと」で、地域で一番の集客が出来る。という記事の内容です。
ということで今回は、物件が駅から遠いとか人通りが少ないとかメインストリートの裏にあるとかマイナス面が多すぎて集客につながらないときはどうしたらいいのでしょうか?
というそんなお悩みに、とっておきの
「地獄待ち作戦」をあなたに伝授したいと思います。
まず地獄待ちとは何かご説明します。
地獄待ち、それは麻雀用語なのですが、自分が最後の牌を持っている状態、つまりリーチしている状態であるにもかかわらず、自分の上がる牌が1枚しかない薄い確率の牌であえてわざと待つことで、相手からその牌を導きだす作戦を言います。
更に役に絡まないような字牌の最後の1牌で待つことにより、相手もまさか、まさかの、その牌でリーチしてはいないだろうと簡単に捨ててしまう事を見越して、わざと勝負することを地獄待ちというのです。
これは心理戦で相手を制することで、相手にその牌を捨てさせるように仕向けているのです。
麻雀は知識だけでも勝てないし、運だけでも勝てないのです。
飲食店も同じように知識や経験のある人がやっているお店が人気店になるとは限らないのです。
そして運だけでも人気店にはなりません。
しかし、運を引き寄せる方法はあります。
麻雀の地獄待ちのように、お客様が勝手に来店したくなるように仕向けるのです。
「いつの間にか常連になっていた」
と言っていただけるように仕向けるのです。
そうすることで、運を味方につけるのです。
ただ待っているだけでは、それはただの運頼みですよね?
それではアカンのです。
道を歩いている人々があなたのお店に自動的にやってくる導線を作るのです。
それが「地獄待ち作戦」なのです。
心理学的にいうゲインロス効果とは?
ゲインロス効果とは、一定してポジティブな情報を受け取る場合より、マイナスからプラスに上昇するパターンを受け取った場合の方が影響力がより大きくなる心理的効果の事を言います。
つまり最初にマイナスを与えておいて、そのあとにプラスを与えることで相手により大きな好印象を与えることが出来るという効果をゲインロス効果と言います。
最近の言葉で言うと、ギャップ萌えというヤツです。
ツンデレが良い例でしょう。
普段ツンツンしているクールな人が急にデレデレすると好印象になるというヤツです。
ハッキリ言って、萌えます。
(爆)
まぁ、そんな余談はさておき。
このゲインロス効果を飲食店で活用する具体的な方法とは?
期待以上の満足度をお客様に体験して頂くことで、通常の、いや逆に好立地のお店で同じことをする以上に満足度が高まるこの原理を活用するのです。
つまりマイナス面が多い方がより他の店舗より好感度が高まるという事です。
「あるわけない。あるわけない。まさかそこにこんな店がこんな場所にあるなんて!」
というギャップを生ませるのです。
「駅から遠いというだけで、どうせ必死になって呼び込みしているんだろ?」
とか
「まさかこんなところで、想像以上の素敵なお店があるなんてありえない。」
「駅から遠いんだから、どうせ安いだけの満足度の低い店だろ?」
このような発想になる原因は実際にそういうお店が多く、店選びを失敗した経験があるから先入観でこういう物件だからこうでしょ。と決めつけてしまうのです。
ですから、こういった発想が出る物件ほど地獄待ちのチャンスという事なのです!
駅から遠いとか、辺鄙な場所にあったりすると経営者が必死になり過ぎて、
「安くしたら客来るやろ」
と安易に安くし、まずい食べ放題とか飲み放題とかやって更にサービスが低下するという悪循環に気付かず逆にお客様を取りこぼしているお店が沢山あります。
だからチャンスなのです。
では、具体的にどうすればいいのか?
好印象を持っていただけるポイントQSCAという用語をご存知でしょうか?
QSCAとは
- Q・クオリティー:高品質の商品(料理、ドリンク)を提供する
- S・サービス:気持ちの良いきめ細やかなサービスを行う。
- C・クレンリネス:店舗だけでなく自分自身を含め常に清潔な環境を保つ
- A・アトモスフィア:お店のイメージに合った雰囲気、くつろげる雰囲気を心掛ける
の頭文字をとった略語です。
主にレストラン業界の用語ですけど、これはどの業態でも活用できますので覚えておいて損はないと思います。
この4つのQSCAには、困ったことにどこまでやっても上限がありませんし正解もないのです。
クオリティーもサービスも清潔さも雰囲気作りも上限がなく、これは経営者本人の主観になってしまうのです。
お客様によっても感じ方は違うのです。
ですので、このQSCAを高めることがお店の力、ひいてはお店のリーダーの力という事になるのです。
ですが手を抜くことも簡単に出来るので、どこのお店も、このQCSAを毎日極限までやっているお店は少ないのです。
なぜなら、毎日同じルーティンワークになってしまっているお店が多く、そうなると徐々にそのレベルが下がっていくのです。
そして、ほとんどのお店が安パイ安パイの言うなれば教科書通りの普通のお店路線でやっているのでギャップが少なく、あなたのお店のマイナスは個性となりチャンスとなるわけです。
ここが大事なポイント。
あなたの地域でこれを当てはめることが出来ます。
まずはあなたのお店の地域のすべてのライバル店に行ってみるのです。
そうしましたらQSCAをチェックしましょう。
そして、お客様の動向もチェックするのです。
この場所では1次会が多いなとか、時間帯の集客パターンも調べましょう。
で、客観的に見てあなたのお店はどのように使われているのか観察し、一歩引いた高い視点から地域全体を見てみるのです。
もしかしたら、少し方向転換が必要なのかもしれないとか気付くことがあるかもしれません。
なぜなら、あなたよりもお客様の方がその地域で飲み遊んでいるからです。
飲食店で働いていると、ゴールデンタイムや金曜日とかの時間帯にお店にいることが多いので、その地域がどうなっているのか分からないですよね?
時代は刻々と変化しているのです。
だから、まずは今、街はどうなっているのか?どういう人が歩いているのか?と。もう一度チェックする必要があるのです。
その地域で飲んでいる人々のまさかを狙う為にチェックするのです。
そして、全てのお店に対しての勝るQCSAのギャップを作るのです。
これをまさかの場所でやるから効果があるのです。
人それぞれに行動パターンがあるのですが、そのパターンを読み、そして崩す。
あなたのお店はそういうお店ですか?
例えば、良く行く街で久々に会う友人との集まりがあったとしましょう。
1件目にAというレストランに行って軽く食事、2件目にはBという居酒屋に行くとします。
で、その幹事さんは3件目にどういうお店に行きたいでしょうか?
それは「お前ら知らないだろうけど、すんげーお店知ってんだよ」と言って連れていけるお店に行きたいのです。
それはその後の盛り上がりの展開を考えているからです。
そのお店に向かう途中、
「おいおい、まさかこんなところにお店なんてあんのかい?」
と誰もが言い始めたころ、お店に到着。
そして、素晴らしいパフォーマンスに一同感動するというストーリーをイメージして幹事さんはお店を選んでいるのです。
これを感動するストーリーにしたのは、あなたではないですよね。
それはいつの間にか宣伝マンと化して活躍してしまっていた、この会の幹事さんなのです。
「こんなところなのに〇〇があってさ」
「こんな時間なのに〇〇をやってくれるんだよ」
と。
これは、マイナスがあってその後プラスに転じた。というそのギャップがあると思った幹事さんが、
このお店面白い!!
と思うから、この会でこのお店を使おうと思ったわけです。
「まさかこんな場所でこんなに素晴らしいお店があるなんて」
というギャップはお客様の来店動機に超絶効果があるのです。
それをわざと作るのです。
それが地獄待ち作戦なのです。
この作戦で、それ以上のギャップを作り好感を得ることによって、この話のような展開になるのです。
つまりマイナスという逆境だと思っていたものが、実はプラスだったという事なのです。
マイナスの条件で悩んでないで、プラスに変えてしまえばいいのです。
アドラーはこうも言ってます。
親が悪いから
パートナーが悪いから
時代が悪いから
こういう運命だから
これらは全て責任転嫁の典型的な言い訳である。
と。
そしてこうも言ってます。
遺伝や育った環境は単なる「材料」でしかない。
その材料を使って
住みにくい家を建てるか、住みやすい家を建てるかは、あなた自身が決めればいい。
と。
結論。条件が悪いとお嘆きのそこのあなたへ!
この記事を読んで、今の状況は逆にチャンスなんだと思っていただけましたでしょうか?
考え方を変え、視点を変え、行動することでそこに勝機が待っているのです。
もし、あなたのお店がその地域にギャップのないお店だと思うなら、あなたはすぐにギャップのあるお店に変えられますよ。
ここに、こんなところに、こんなマイナスな場所なのにこんなに素敵なお店があるのか?
と言わせるような、発想のお店に「今」変えても大丈夫なのですよ。
今変わることをあなたが決めればいいだけの事ですから。
自分のお店は、こうじゃなきゃいけないという思い込みを捨てるのです。
使い続けた愛着のあるやり方を人はなかなか変えられない、現実をねじ曲げてでも自分は正しいと思い込んでしまう。
そういう気持ち、わかります。
でも、勇気を出して変えるのです。
一歩前に踏み込む勇気で、この際ご自分の固くなってしまった信念もついでに折ってしまいましょう。
問題ありません。大丈夫です。
そして、その固くなった必要のない信念を折るのです。
必死になって大事に抱きかかえているエネルギーを手放すのです。
それを断捨離といいます。
最初からマイナスという事はただギャップを作るだけで、好条件の店舗と努力は同じでもそれ以上の効果があるという事です。
更にそれ以上にQSCAが多店舗より上回る事が出来れば自動的に集客につながるという事なのです。
むしろ、へんぴな場所だからビラ配りをしたり追いかけてはいけませんよ。
そう。
待つの。
(爆)
とういことで、地獄待ち作戦についてご理解いただけましたでしょうか?
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まぁ。気楽にいきましょうね。
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taka
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